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割安株投資


   

◆コラム「割安(だった)株投資(^^;;;」

 最近の新興市場はおもしろいように上がっていると感じていたが、JASD
AQ指数は年初からほぼ横ばいである。

勘違いの原因は一部の銘柄への集中と過熱感からと思われる。
あがる銘柄につい乗って行きたいという誘惑に駆られるが、成功する投資家は
相場がどうであろうが、スタイルを変えないのが基本。
割安な銘柄をこつこつと見つけていこう。

前回同様、今週も割安と思われる銘柄をピックアップして、どのようにチェッ
クして行ったかを書こうと思っていたら、予定していた銘柄が不覚にも急騰し
てしまった。
”想定の範囲外です”(^^;;;

ジョルダンよりもこっちを先に取り上げるべきでした。
しかし、銘柄推奨が目的ではないですし、株価の上昇タイミングなど簡単には
わかりません。
よって今回は、ケーススタディーということで進めて行きたいと思います。

対象企業は日本SHL(HC:4327)である。
個人投資家の方の掲示板をきっかけに注目した企業である。

○日本SHL

四季報より
特徴:採用や昇進時の適性テスト診断ツールを販売。
 Web製品・サービス内製化で高収益

英国に本拠を置く SHL Group plcの100%子会社である
Saville & Holdsworth International BV社の関連会社であり、これらのグル
ープ会社が持つプロダクト、商標及びノウハウによって人材アセスメント事業
を提供している。

2004年9月期
B/S
流動負債 211,517
固定負債  59,405
負債合計 270,923
に対して
現金及び預金  781,498
流動資産合計1,366,667
株主資本比率 84.6%

無借金

P/L
ポイント
売上原価率 15.8%
営業利益率 29.9%

原価が低いのはSHLグループの持つプロダクトを利用するため、新たな開発
に多額の資金投入の必要がない。
逆に売上高販管費率が54.3%と高いのはまさにプロダクトやシステムで稼
ぐのではなく、人で稼いでいるということであろう。
商品の競争力も高く、高い利益率を維持しているのがわかる。

予想PERは株価15万だった時に17倍程度であった。
15万円近辺で推移していた時には時価総額50億円を下回る水準。
バリュー投資家の”真のPER”という見方をすると
50億−現預金8億=42億
予想当期純利益 約3億
42億/3億=PER14倍
である。

利益率が高く、割安な水準で放置されていた。

放置されていたのは次のような理由で成長に?がついたからのようである。

2004年9月 (カッコ内は前年比)
売上 1,256(−2.7%)
営利   376(−19.8%)
当期利  208(−21.8%) *特損計上あり

前年比減収減益である。

さらにリクルートの営業方法に対して、東京地方裁判所へ提訴するも裁判所は
請求を取り下げ、同社も控訴しないとの決定をしたため、判決が確定。
裁判所が同社のプロダクトの有効性を否定したかのような捉え方もされそうだ
が、同社にとっては控訴しても時間とお金がかかるだけで大きなメリットは望
めず、提訴だけでもリクルートMSに対して牽制になったために控訴をしなか
ったと考えるのが妥当であろう。

こんなごたごたもあり、当社の成長性に疑問を持った投資家は投資対象として
同社に対する興味が薄れたものと思われる。

次に直近の状況確認として1月28日発表の2005年9月期 第一四半期は
売上 177
営利 △29
経利 △33

と芳しくない。

減収減益の原因は”企業倫理憲章”に賛同し、採用選考開始時期を4月1日以
降とする企業が増え、売上計上時期が遅れた為とのことである。

そうなると、数字として現れるのは第3四半期の業績発表か。
そこまで待ちたいと思うところだが、マイナス材料が並んでいる時こそ、割安
に仕込むチャンスである。

マイナスの材料にも株価は大きく下げることなく横ばいを続けていることを考
えれば、折込済みと判断できる。
少しでも良い材料がでれば反騰の可能性が十分考えられた。

*ちなみに私は同社の株価上昇のタイミングは
 企業の採用活動などの状況を確認しながら、
 第3四半期の業績発表前あたりを想定(期待)していた。
 予想に反して、ちょっとした材料で一気に上げてしまった。

以下の点からも、財務の悪化は考えにくい。
・前述の通り、すでに実績のあるSHLグループのプロダクトを利用すると言
 う点で多額の資金が必要とならない。
・仕事の質を維持しながら、良き社風を維持し続けることを明言しており、安
 易な人員補強についてははっきり否定している。

また、事業環境には長期的に追い風
・企業の新卒、中途社員の採用意欲は高まっている。
・大学はあまるほど作られており、今後は一段と選別が重要になる。


といった事を考えながら投資判断をしたのでした。


短期的には割安感が薄れつつありますが長期的にはまだ割安な水準とも考えて
います。
乱高下しそうですから、今から投資するのはどうでしょうか?

どうせなら同様に割安に放置されている銘柄は他にもたくさんあると思います
から一緒に探しましょう。

もし見つけたら、億近の掲示板でそっと教えてください(笑)

知の利

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