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◆コラム「外貨準備と為替マーケット」


   

「億の近道」 2005/02/25
◆コラム「外貨準備と為替マーケット」

 週初には韓国の中央銀行が、外貨準備をドル(2000億ドルの準備を保有
し世界第四位)より高い運用利回りを上げるために分散投資をすると韓国国会
に報告したことに反応し、ドル安韓国ウォン高(1$=906ウォンと久々の
1000割れとなった)

 ドルという通貨は基軸通貨であり、世界中に通用するハードカレンシー(ど
こでも交換可能な通貨)として決済手段として広く流通している。
 また信用があるという意味でも各国の外貨準備として広く蓄えられている。
 この通貨としての重要な機能をドルは引き受けてきために基軸通貨として広
く世界に流通してきた。

 先週はロシアが石油の決済におけるユーロの比率を上げるとの観測でユーロ
高、ドル売りとなり、今週は韓国中央銀行のニュースで外貨準備としてドルか
らユーロに資金移動が起こるとの観測からドル売りユーロ高の動きがおこった。

 アジアの中央銀行は各国とも輸出主導経済ゆえに外貨準備を大きくしている
国が多い。日本、中国、台湾、韓国などが世界の上位を占めており、しかもド
ルの準備の比率が非常に高い。
 日本8000億ドル、米国800億ドル、ドイツ900億ドル、フランス8
00億ドル、英国500億ドル、中国5000億ドル、韓国1800億ドル、
台湾1800億ドルとなっておりアジア地域の準備が桁違いに大きいことがわ
かる。このためにアジアの中央銀行の動向はさまざまな憶測を呼び注目を浴び
る。

 特にいままでドル偏重であった外貨準備を1〜2%変化させるだけで数十億
ドルのドル売りの原因となり大きなインパクトを与える、あるいはその憶測が
マーケット動かす要因となる。

 もちろんこれらの国々は自分たちの動向を知られないようにマーケットで時
間をかけながら徐々に外貨準備の変更をおこなうため、すぐにマーケットにイ
ンパクトを与えるわけではないが、ドルの代わりに外貨準備となる通貨がユー
ロしか見当たらないためにドルとユーロのマーケットには大きなインパクトを
与えている。
(生涯遊人)