トヨタに続けといろいろな業界が「見える化」に取り組んでいるが、 うまくいかないことが往々にしてあることが分かってきた。 特に、開発や営業現場などでは、うまくいかないことが多い。これ は「プロセス型(定型)業務」と「フレームワーク型(非定型)業 務」の違いからである。「フレームワーク型業務」で成果を上げる ためには「ポイント」あるいは「セオリー」のようなものの存在に 気づき、それをうまく使うことで仕事の「効果」を上げ、高い成果 につなげているしかないのである。 「フレームワーク型業務」の場合は、業務のプロセスを「見える化 」しただけではパフォーマンスアップにはつながらない。本当に「 見える化」すべきなのは、業務のフレームワークなのである。では そのフレームワークとは一体どのようなものなのだろうか。 ノウハウを使って成果を上げられる人は、そのノウハウが、いつど ういう場面でどのように使えば効果的なのかがわかっているのであ る。ノウハウ自体を知っているだけでなく、その背後にあるポイン トやセオリーまで理解できている人なのである。ポイントやセオリ ーという原理原則的なものを理解することで、ノウハウの「応用」 が可能になり、どういう場面で使えば効果的なのかを「判断」する ことができる。そしてこのポイントやセオリーは互いに有機的につ ながりあってひとつの体系を成しており、我々はそれを「フレーム ワーク」と呼んでいる。 一般的に、「あいつは研究センスがある」などという言い方をす ることがあるが、この「センス」がある人というのはまさに「フレ ームワーク」が見えている人ということなのである。 このようなノウハウやそれを体系化したフレームワーク的な知恵を 「見える化」するためには、暗黙知であるフレームワークを形式知 化して公開するしかない。このように付加価値の高い業種で、特に 営業や開発、研究など仕事では、それをどう形式知化するかでしょ うね。 たとえば、経験的に知っていることを基にしたシミュレーション・ ソフト化などの手法があるし、多様な仕事の流れや判断をソフト化 して、そのソフトに判断させるなどという手法も使われる。 しかし、まず、経験やノウハウの文書化、ソフト化のようである。